必要があって、友人と運営している仕事の『経営計画書』を作成することになった。
デザインをやっている視点と、フリーの経営者(って1人か2人だけど)って視点は、どうも違う。腕がいいデザイナーでも儲かってない人もいれば、逆もある。もちろん当然両方あるにこしたことはない。
かくいう自分も、今までずっと経営やお金のことをないがしろにしてきた。むしろ怖くて向き合うのことから逃げてきたと言ってもいい。将来に根拠も目算も、なにより自信がなかったので、考えないようにしていたのが本音。それでも、なんとかやってこれたと言い訳をしながら、風の吹くまま、気の向くままだった。
そんな感じで、今までフリーで適当にやっていたのだけど、ここで考えを改める良い機会をいただけた気がする。
さっそく中小企業診断士の先生に紹介していただいた『経営計画つくるくん』というフリーアプリで友人と2人で雛形を作ってみた。
このソフトは、名前はちょっとアレだけど、簡単な選択とテキストの入力で経営計画書ができるという優れもの。とはいえ、設問に答えるにはそれなりに根拠やコンセプトが必要だから、なかなかに手強い。
パソコンの前で、自分たちがこうしたい、ああしたいと世間話のように話していた抽象的な望みや願いの類を、文章としてまとめていくことになるのだが、とても大きな意味があった。
まず、文章にまとめると抽象的な望みが、具体的な目標になっていく。
次に、目標が具体的になればなるほど、達成するためにはどうしたらいいかの方法論が、自然発生的に出てくるようになる。
方法論が出てくると、目標に対して当たり前に前向きになれ、目標達成できるんじゃないかという期待が出てくる。
その期待が、方法論を実行する行動力になる。
この、目標達成のスパイラルに入れた気がしてくる。
そして、ついに行動計画書のヤマ場、売り上げ目標の項目にたどり着いたわけで。
……ガツンと書きましたよ、この事業の本年の売り上げは○○○万円!来年度は倍増の○○○万円!!そして3年後には一桁上げる予定で○○○○万円!!!打ち込んでたら、なんか変にテンションが上がってきて、いけそうな気がしてきて、ゲラゲラと大笑い。獲らぬ狸の何とやらなのですが、前向きになってきていい感じ。
後は、それを飽きずに地道に行っていくことです。飽きっぽい自分ですが、がんばりますです。
元々、この仕事はまだ規模は小さいですが、自分たちでゼロから作り上げているもの。だからこそ大事に育てたいと思っているのです。
がんばりましょう。
そういえば、2月に東京に帰ってきて、それなりに忙しく充実した毎日を過ごさせていただいています。ありがたいことです。