先日、『ひらめき教室 「弱者」のための仕事論』を読んだのだけど、デザイン界と漫画界のヒーロー2人が声を揃えて言っていたのが、「好きにやっていいといわれたら困る」。
つまり、2人とも何かを自分で表現をしたいから、やっているわけじゃないんだそうです。
これは、すごい驚き!
例えばデザイナーの佐藤さんはクライアントが困っていることがあって、それに応えるのが仕事とのこと。
漫画家の松井さんは、お金を稼ぐために読者ウケを狙って描くんだそう。
基本は受け身。自己表現を至上の目的としている(たぶん)ファインアートとは違うみたい。
自由が意外に足枷になって、足枷が思いの外に自由にしてくれているというパラドックス。
自分はどうだろうか。
確かに、好きにやることができる時間ができると、することが浮かばなかったり、何も手につかなくてボーっとすることが多い気がする。
逆に、忙しいときはなんかテンション上がるし、締め切り前は変に充実してる。
なんでしょう、そんなものなのかな。
とにかく、この本の2人の話はわかりやすい。弱者からの視点というタイトルはあながち嘘じゃなくて、自分みたいに弱者な凡人にも先があるんじゃないかと、希望を与えてくれるところがちょっと嬉しかったりします。
がんばります。