本を読んだり、映像を見たり、市場を調査したり、色々な情報を入れるのがインプット。
絵を描いたり、デザインしたり、アイデアを具体的に出すのがアウトプット。
そんな感じで、大きく仕事を分けています。
一見するとインプットは読んだり見たりするだけだから簡単にも思えますが、意識をもってインプットするのは、なかなかに難しかったりします。
例えば、美味しいものをお店で食べるのは楽しいですね。
料理が好きな人は、どんどん料理に詳しくなっていくことでしょう。
素材や産地、特色、料理の成り立ち、調味料や、料理方法、自分で料理をするようになるかもしれません。
どんどん食べることを中心に、多くの楽しみが広がっていきます。
インプットという活動は、ただ情報や情動を入れるだけではなく、それらをシナプスのように結びつけて広げていくことなのです。
では、好きが高じて自分で料理屋さんを開いたらどうでしょうか。
ただ味わうだけではなく、美味しい料理をお客に提供して、対価を得なければなりません。
これはアウトプットを出すということです。
仕事としてインプットをするということは、対価を得るためにアウトプットにつなげていかなければなりません。
そうなると楽しかったインプットも、過酷なものとなっていきます。
無責任に楽しめたことが、常にインプットした後にアウトプットしなければならない責任が生まれると、楽しいとばかり言えなくなっていくものです。
インプットからアウトプットをつなぐときに、多くのなストレスや苦労が生まれていきます。
インプットしたことを表層的に真似をしただけでうまくいくことは少ないし、そもそも高品質のものは真似をすること自体が難しい。
あれだけ楽しませてくれていた人やことに、羨ましさや嫉妬なんかのネガティブな感情さえ沸き起こってきます。
これは本当につらいので、今まで楽しんでいたことが素直に楽しめなくってしまうこともあります。
ときには見たくもなくなることもあります。
これがいわゆる『好きなことを仕事にするべきじゃない』ってことなのでしょう。
そう考えると、そう言いたくなるのがわかるくらい強い説得力のある考え方ですね。
でも一方で、好きだからつらいことも耐えられるし、苦しみも乗り越えられるということもあるんじゃないかとも思います。
苦しい部分も含めて楽しめる、とでもいいましょうか。
ちょっとパラドックス的な答えですが。
美味しいものを食べるのが、インプット。
美味しい料理を作るのがアウトプット。
その間に、つらいことや楽しいことをサンドイッチして繰り返していくって感じです。

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