無性に肉を食べたくなって、一人で焼肉へ。

住んでいるところから電車で一本の十三という駅に小さい店が多いと聞いて、行ってみた。梅田から程近い街なのだが、なるほど小さい店が多く並んでいる。

大阪へ来てちょっと驚いたのが、一人で焼肉を食べるのが当たり前のこと。

カウンターの席に前に小さいガスコンロが置いてあって一人でも焼肉を楽しめるような、東京じゃあまり見ないスタイルの店がけっこうある。

十三駅の周りを散歩がてらに店を探してうろうろしていると、覗いてた店の中の人と目が合ったので入ってみた。

カウンターが10席ほどのこじんまりとした焼肉屋。国産牛専門店らしいのだけれど、お手ごろ価格。お店のお勧めの盛り合わせと生ビールを注文する。

周りを見渡すと、早めだからか空いているが、何人か常連らしいおじさんが一人でパクついてる。なんとなく、この店はアタリだと確信。ほどなくして、待ちが出るほど混んできた。

ビールのあとに出てきた銀色のお皿で雑多に盛られた肉は、1700円とは思えないボリューム。説明もなく盛られてるので、どこの部位かよくわからない生肉が、また迫力十分。出てきたときは、ちょっと声が出た。

適当に思い出すと、たぶん、テっちゃんとかミノ、ハート、タン、ロース、カルビ、ソーセージ、鳥なんかの肉としし唐が三本あったと思う。

それをボンヤリと自分で焼いていると、時々、カウンターの中の女性が火力を調節してくれたり、ひっくり返してくれる。突然、肉を無言でひっくり返されるのってけっこう驚くもの。

なんというか、自分の中で焼肉って距離感が近いイメージがあって、少数で一緒に煙モクモクの雑多な焼肉屋に行くのは仲のいい関係というか。いや、これは偏見なんだけど。そんな一歩踏み込んだ距離感の中で、不意に見知らぬ女性、しかも美人に肉をひっくり返されるなんて、ちょっとドキドキですよ、ええ!!

例えばクラブとかバーでの「お作りしまーす」ってなんか業務的でなんとも思わないけど、この店のような庶民的で雑多な店での焼き肉返しはそれとは違う、生活感のような不思議なリアリティがあるから、酔ったアタマではドギマギしてしまう。

と、ワケもわからず動揺したりして、いいオッサンが何マゴついてんねん(笑)。とても美味しかった。飲み物も安くて、飲んで食べて3000円。満足度高し!