ほんと、確定申告をやっていると、お金が欲しくなりますね。
常々そう思っているのだけど、より一層現実を帯びるというか。
仕事の正当な対価が欲しいとか、やり甲斐とか、そういう難しいこと抜きに、単純にお金が欲しい今日この頃です。それぐらい数字は正直だし、インパクトがある。
お金といえば、昔、同世代で会社を興して景気のいい友人が行ったことを思い出します。
「オレはいい人間だよ」
「どんな風に?」
「人より税金を納めてるから」
「……(苦笑)」
納税が一つの社会貢献というなら、彼のような高所得者は社会に貢献しているのでしょう。
もっと単純化すれば、お金を儲ける=社会のためという図式が成り立つ。
清貧が美徳な日本でこれくらい言い切るのは、ある意味で気持ちいいものです。
でも、逆に考えると、お金を稼がない人=悪、もっと言えば、お金持ち以外は何も言うなってことに成りかねない。
これは、けっこう怖いことですよね。
それにしても、その知り合いは客観的に見て、そんなに良い人間でもなかったような気がします(笑)。
物事に真摯で努力家だけど、一方で自慢やアピールが強く、良くも悪くも個性的で敵が多い人だった。
別にお金を儲けるのを社会のためとか言わなくても。
シンプルに「金が欲しい」でいいんじゃないかと思うのです。
それって、そんなに悪いことでもないことですし。