デザイン・スプリント

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以前は『デザイン』というとバウハウス的な美的感覚と機能や生産を内包した『カタチ』を考えることだったけど、時代と共にUXのようにユーザーの経験を含めたものや、デザイン思考のように経営を含めたものにまで広がってきた感じがします。もはやカタチは一つの最終的な視覚情報としての役割でしかないのかも。そして今後は社会を含めたものと範囲が広がっていくんだろう、なんて思う。

デザイナーの末席にいるものとして、その流れの速さに驚くとともに、デザインプロセスのような思考やフローが社会から必要とされるのは必然なんじゃないかと思ってもいます。仕事的にも、そんな感じがしています。

例えば最近はやりの『デザイン・スプリント』という思考法があります。これはなんでもgoogleで成果を上げているデザイン思考の一つの方法なのだそうです。こちらがわかりやすい記事です。

この方法は、自分たちが日常的に行っているデザインのワークフローそのもの。ポストイット使ったり、アイデアをとにかく出したり、個人→グループ→個人……を繰り返したり。とても効率的だと思います。

ただ一方で、このフローで気をつけないといけないことがあると思っています。

1.カジ取りが大事

多人数でアイデアを出しながらこのフローやっていると、変に盛り上がるんですよね。そのうちウケ狙い的なフラッシュ・アイデアが多くなってくる。たいてい、自分もそういうノリに加担しているのですが(笑)。なんとなく、その場では良いアイデアと思うことでも精査していくと、疑問点がでてきて、後でまとめるのが大変だったりします。

でも、盛り上がること自体は良いことだし、アイデアを否定しちゃいけないのが前提です。肯定基本のフローだからこそ、上手にカジ取りする人が必要なんじゃないかと痛感します。否定せずにアイデアをまとめるってのは、すごい難しいですよね。

2.個人ではなくチームとしての価値観

デザイン・スプリントは複数の人間が一緒に行うフローです。でも、元々デザイナーってエゴが強いというか、自分のアイデアを押し通したい人が多いので、そこでストレスをためてしまうタイプも多いかと思います。

例えば、設計者、営業、プランナーなどのチームの中に一人のデザイナーがいる分にはチームワークが取れるのですが、デザイナーが何人もいると不協和音が出たりして、感情的に澱んでくることが多いです。笑っちゃいますが、マジでこのストレスで心や体を壊す人って多いんですよ。特に逃げ場のないインハウスのデザイナーさんに多いかも。

だもんで、こういったプロセスは、個人よりもチームとしての価値観を最上位に持った方が健全なのでしょうね。一人のエースひっぱるのではなく、チームで強いような。

クリエイトするときは、なんというか個々の内面から出るエナジーが大事。内面から出すということは、割と主観が強いもの。でも、評価や検証するときに客観性が大事です。つまり、主観→客観→主観……を繰り返していくのです。これはアイデアだしの個人→グループ→個人……、という流れと同じですね。

この繰り返しで、主観の思い込みがとれ、アイデアの角が取れてまとまっていくのではないかと思います。

最近、尖ったものをどうまとめるかが大事な気がしています。

 

 

 

 

 


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