まずは、20時間。

物事をはじめてから、一人前になるのはどれくらいの時間が必要だろうか。

『串打ち3年、割き5年、焼き一生』という、有名なうなぎ屋のキャリアプランがある。難度が低いものから学んでいくが、修練に終わりはないというわけだ。一生涯、一人前にはなることはないという、日本的謙遜の最たるものだろう。これはこれで美しいが、心構えであって、実際には一人前になるための期間はある。

就職した頃の20年前は、10年で一人前とか、よく言われていた。その頃は終身雇用が当たり前で、フリーとか独立とかの考え方はあまりなく、一人前になるまでは会社が育てて、その後は恩を返すという徒弟制度に似たものだった。だから一人前になるまで、結構な時間を見ていた気がする。

最近有名なのは、『10000時間の法則』というやつ。どんなことでも10000時間やれば、ものになるというのを聞いたことがある人も多いのではないだろうか。10000万時間というと、フルタイムで働いて5年くらいらしい。なるほど、ちょっとリアリティがある時間だ。

でも、ちょっと待って。この10000時間は、その道でトップクラスになるための時間であって、そこそこ上手になる時間はもっと短いはずだ。色々と調べたら20時間だよ……と、言っているのが、リンクのTEDの話だ。

要約するとこんな感じ。

  1. 習得したいスキルを分解して理解し、自分にとって最も重要なことから初める。
  2. 練習しながら、自己修正して学ぶ。本を買って満足は×!
  3. 練習の邪魔になるものを排除する。インターネットは見ない!!
  4. 20時間は、集中して練習する。

 

物事を学ぶのは、当然、初めはうまくいかないから辛いもの。楽しくなってくるのは、ある程度上達して、イメージ通りにできるようになってからなのは、誰もが経験あるだろう。その初めのつらい時期に、習得をあきらめてしまう人って多いのではなかろうか。その辛い時期が10000時間だったら、誰も始めることすらないかもしれない。ただでさえ新しいことを始めるのに、大人は時間が限られているのだ。

それが、20時間というと、一挙にハードルは下がる。1日45分で1ヶ月。これならなんとかなるかも知れないと思うと、やる気がでてこない?

その20時間を越えて楽しくなったら、もっとずっと続ければいい。もちろん、20時間やそこらで極められることって少ないだろうから先は長いのだけど、少なくとも、ずっと我慢が続くことはない。

だから、昔の鰻屋さんが言っていることも正しい。けれどこのTEDのように、20時間でもそこそこの結果が出るよ、というのが心強い気がする今日この頃。楽しくなる瞬間が、早ければ早いほどいい。

がんばります。

 


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