メニュー

ローマに消えた男

日曜日は、買い物ついでに、テアトル梅田で『ローマに消えた男』を鑑賞。特に見たかったわけではなくて、単に時間がちょうど良かったから。

イタリアの政治ミステリーというか、50才男性の揺らぎみたいなものを感じる映画だった。

 

イタリアで選挙を前に、うつ病で左翼の大物政治家が失跡。代わりに、躁鬱病で退院したばかりの双子の兄が影武者に仕立て上げられる。映画は、この失跡した弟の生活と政治家を演じていく兄、二つの軸で同時進行していく。

弟は、パリで夫と娘を暮らす25年前に別れた元恋人の下へ身を寄せ、彼女の仕事を手伝ううちに、少しづつ力を取り戻していく。

一方、兄は政治家を騙り、弟の秘書や妻、関わる人たちを病的な魅力で周りを惹きつけていくが、徐々に心のバランスを崩していく。

後半、あれほど違って見えた兄と弟が段々と似てきて、最後、その結末は観ている者に委ねられる、というのがざっくりとしたあらすじ。

 

正直、それほど好みでもない映画だった。

見所の一つに、すり替わった兄が大観衆を前に感動的なスピーチをするシーンがあるのだが、その演説が自分にはチンプンカンプン。これでイタリア人は、感動できるのだろうか?

誰かの詩やら演説かなんかの引用らしいんだけど、自分には感覚的によくわからない。例えるならインド映画を見ている感じだろうか。後者は感覚はわからないのに楽しくなるのだが、前者は感覚がわからない故に感動できない。感動しろと言わんばかりのシーンだから、余計にしらけてしまう。

それでも、最後の兄弟が交錯してのクライマックスは、見ごたえ十分だと思う。ラストも、謎を残して終わるのも余韻が残って良い。あまり人にはお勧めできないが、よく出来ていると思う。

 

……それにしても、主人公、50歳という設定は無理があるんじゃないでしょうか。いや、かっこいいんですが。

 

 

Share:

More Posts

Send Us A Message